中長期トレードの本命銘柄。自分の感覚では「ありえない安値」に放置されていて超バリュー。
特に大きな理由もないのにどうしようもない株価に落ちてきてセガール化。黒字で財務良好、イマドキな事業で今後も楽しみなはずなので冷静に分析してみます。
詳しく調べていくうちにIoT・フィンテックにも絡んでくる可能性も見えてきました。直感的にこの株価なら大きなリターンが得られそうだと感じています。
3848 データ・アプリケーション
企業間電子商取引などデータ交換向けソフト(EDI)で国内シェアNo1の企業。
株価はハンパなくセガール化 セガール化銘柄投資法とは
ファンダ的なこと
おおむねPER7倍、PBR1倍、時価総額30億あたりでセガール化してウロウロ。
特にPBRに注目。会計上の資産が様々なモノで構成されている場合は資産価値としての評価が難しいですが、この会社はなんと現金を20億以上保有しています!
時価総額30億に対して現金20億ですのでまるで現金の塊のような会社で、株価に事業価値がほとんど加味されていない状態。一般的なPBR1倍とは意味が異なり、買収されても不思議じゃないほどの割安な水準だと感じます。
収益で他社との比較はするまでもなく、ここより売上が低く利益が少ないor赤の企業でもここより時価総額が大きく評価されています。
ちなみに理論株価Web<3804>データ・アプリケーションによると理論株価は2,931円となっており機械的に判断してもありえない程の割安水準であることが分かります。新興・小型株は理論株価より上で推移するケースが多いので理論値とのギャップにビックリです。
さらには理論株価に対して1/3以下の株価となっている銘柄は全上場企業中15銘柄しか存在せずデータ・アプリケーションはその1つです。
どうしてここまで株価が落ちたか
・事業計画が地味
派手さがなく勢いを感じません。
非常に堅実な印象を受ける社長で前回の本命銘柄エスクローとよく似ています。
それと、
・単純なスクリーニングから漏れてしまう状況下にあったのでは?
と分析しています。
業績推移
年度Q | 売上 | 経常利益 |
---|---|---|
2016年度1Q | 764 | 338 |
2016年度2Q | 499 | 65 |
2016年度3Q | 483 | 52 |
2016年度4Q | 545 | 100 |
2017年度1Q | 629 | 159 |
2016年度1Qの数値だけが良くその後は停滞している印象を受けます。
本年度の1Qだと前期比で経常利益半分以下となり、これがスクリーニングから漏れる原因となっている気がします。
記事になると当然このように書かれます。
データアプリ、4-6月期(1Q)経常は53%減益で着地
実は2016年度1Qの数値が突出している原因は、突発的に発生した大型案件受注の特需によるものです。
ですので単純に2016年度1Qの数字を基準にしてしまうと業績頭打ちのように見えてしまいます。これが株価下落の要因でしょう。
しかし実際は2016年1Q以降も特需なくとも安定しています。
グロース的にも魅力
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市場の成長性
これからも世の中のIT化は広がる一方で、そういう側面から扱われるデータ量も増加傾向は続くと見られます。
特にIoTにより爆発的にデータが増えそれに伴いデータの送受信需要も爆発的に増えていく未来があります。
市場規模の拡大により、データの送受信ツールでNo1のシェアを持つ強さが生きてくるでしょう。
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IP網へのマイグレーション需要(PSTN→IP網への移行)
2020年~を目処に順次IP網に移行される予定で、移行に伴うシステムの切り替え需要が発生します。
2016年度1Qのサプライズ決算の内訳はレガシーシステム移行に係る大型案件受注の特需によるものでした。
突発的に発生した大型案件受注は2016年度1Qだけに終わりましたが、2020年の移行時期を目前にして切り替え需要・大型案件受注といった恩恵を受けやすい環境であることは継続しています。
つまり、これからもサプライズ的な特需が発生しやすいと予想しています。
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国策
日本経済再生本部で公開されている資料
日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けての157ページあたりからフィンテックがテーマとなり158ページでEDIというキーワードが出てきます!
このEDIにおいて国内No1シェアを持つのがデータ・アプリケーションです。
社長の言葉を分析
ラジオNIKKEIの東証+YOUという番組でデータ・アプリケーションが取り上げられました。
【東証+YOU】第210回 情報化社会を創造する力に~データ・アプリケーション~
オンデマンドは→ オンデマンド 東証+YOU~株式会社データ・アプリケーション 武田好修社長
重要だと感じたのは2点!
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音声07:00~ IoT・ビッグデータにより企業のデータ活用が増える見通しであり。それに伴いデータ・アプリケーションの役割も増す。新しい製品は受発注データだけでなくIoT・ビッグデータ等あらゆるデータに対応して提供していきたい。
やはりIoTですね。しかも製品化にも言及していますので楽しみです。
この銘柄をIoT・ビッグデータ関連として認識している投資家はほとんどいないでしょうから狙い目です。
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音声08:25~ 金融高度化の話・・・従来の金融機関とのやりとりが新しい形に変わる。確定ではないが、そういった話が出てきている。
コレってようするにフィンテックでは?
なにげにスゴい情報だと思うのですが・・・当然この銘柄をフィンテック関連として見ている投資家はほとんどいないでしょう。
リスク
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経営判断のニブさ
データ送受信ツールの会社ですから当然ブロックチェーンやフィンテックという分野と親和性が高いはずです。ブロックチェーンなんてのはデータ送受信の仕組みそのものとも言えます。
しかし会社が出している資料にはそういったキーワードは一切ありません。
なぜ業界のブームに乗らないのかはたはた疑問です。
新しい事をどんどん取り入れてチャレンジしていく姿勢が薄い感じがしますし、
投資家の目線を分かってないというか、積極的に投資される会社でありたい!とすら思っていない印象です。
他のフィンテック関連企業よりも業界をリードできる立場にありながらスタートラインにすら立っていないという・・・
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決算
10/28に2Q決算発表を控えていますが、ここから急に好転するかどうかは賭けになります。
マイグレーション需要による特需が発生しやすい環境ですし新製品をリリースしましたので、どこかのタイミングでサプライズ決算が飛び出してくる可能性はあると思います。
過去6期分の四半期決算を調べてみると、どのQも全て経常利益はプラスとなっておりマイナスは1度もありませんでした。その安定感を信じてみようと思います。
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地合い
残るリスクはこれに尽きるでしょう。トランプリスク・ドイツ銀行・中国etc…あやしいネタはたくさんありますが気にしてもしょうがない。
地合いの悪化は前回と同様に空売りでヘッジして損失を最小限にする工夫をすればよいでしょう。
しかし、この会社の実態は現金の塊ですので株価の下落には限度があるはずです。
評価が一変する事に期待
IoTやフィンテック等、旬な材料が飛び出してくる可能性があり、評価が一変したら意外と軽い値動きを見せると思います。
そうなるのがいつかは分かりませんが長期戦覚悟で粘り強く見守る方針です。
これほどまでに低評価となってきた為、反動は大きいでしょう。
・大きな材料が出て時価総額300億以上にオーバーシュート
・業績の向上をじっくり待つ
あまりに安いところからのスタートなので、どちらのケースでもテンバガーの可能性があると考えています。
ちなみに本年度(2016年)のNISA枠は全てデータ・アプリケーションで埋めました。配当も2%程度ありますのでインカムゲインとキャピタルゲインの両取りを狙います。
行ったれ!
追記:答え合わせ
スタート879.52円 → 2,235円(2017.12.15) 2倍超達成
EPSがこんなに高いのに、なぜここまで売られるのか不審でならず
ずっとホールドし続けていました。
永遠の割安株というものもあるそうで、不安はありましたが
最近いきなり伸びてきて嬉しいです。
完全に仕手化したと思い、少しずつ利確していますが
力強い分析記事に勇気を得て、いくつかはホールドし続け
見守ろうかと思い直しているところです(もちろん自己責任)。
貴重なご意見、ありがとございました!
けーもんさん、こんばんは&どういたしまして
10/28の2Q決算発表が当面の試練ですね
ここをうまく乗り切れば上昇気流に乗ってくれるんじゃないかな~などと楽しみにしています
Really enjoyed reading ur blog. keedggfebkdfaddf
2017年のデータアプリの新年の挨拶が、かなり思わせぶりな内容なのですが、期待していいのかな?
https://www.dal.co.jp/information/info_20170111.html
新年の挨拶で業績に触れるとは意外でしたね。
追い風は吹いています・・・と好調さを予感させる内容ですので今後が楽しみですね。
上の匿名です。お返事ありがとうございました。
そうですよね。今まではどちらかというと超保守的だったデータアプリが、電力自由化の関連で暴騰していたときにもあえて「電力自由化の恩恵は軽微です」と説明していたのに、なぜ今回は好調さを予感させるコメントを掲載したのか・・・。そういう意味では貴殿が先日書かれた「代表が調子コイたら買い」、の一銘柄だと信じたいです。